Lee M. Silver 著
真喜志 順子 翻訳
真喜志 順子 原著
東江 一紀 翻訳
東江 一紀 原著
渡会 圭子 翻訳
渡会 圭子 原著
遺伝子レベルでの生命操作が可能になれば、子どもが生まれる前に、癌や心臓病などの遺伝的な疾患を予防したり、エイズなど不治の病への免疫抗体を与えたり、容姿、知力、芸術やスポーツの才能を授けることができる。また、適応の問題を抱える臓器の提供など医療への活用が実現する。しかし、それはどんな問題をはらんでいるのか?我々はどうやって子孫を残していけばいいのか?クローン技術や遺伝子操作への不安に揺れる現代社会に、科学者である著者が生命の本質を解き明かす衝撃的なドキュメント。
ヒトは造られるモノになる!?
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Honey さん
2021-03-29
原書は1997年。当時すでにこんな技術が研究が、そして、こんな実例が!!! 驚きの連続。 受精の詳細なしくみ、体外受精、クローン技術、遺伝子工学と胚選択の違い…科学的な意味と一般社会での思い込みからくる混乱等、実例や仮定の物語にからめて科学の進展と社会の進行方向を丁寧に解説。 この先人類はジーンリッチとナチュラルに二分化? それって、まさか支配層と家畜層?ww その後、それぞれの技術は?応用は?続編が読みたい。
soyokaze さん
2012-11-27
生殖医療・遺伝子工学の「今」を網羅的に,かつ平易に説明,論点が何かを把握するには最適の良書です。人類の歴史の中で,不可能なことを可能にしたい,という科学者たちの「本能」は次々と壁を乗りこえてきました。そして科学の進歩は概ね私たちの生活を安全に,便利にしてくれました。しかし作者の言うとおりだととすれば,やがて生殖医療は,例えばK・リーブスの容貌+R・ジェームスの運動能力+Dr.ホーキングの知性を持った「スーパーマン」さえ作り出すことが可能。しかしそんな人間ばかりになった未来は,果たして幸福なのでしょうか。
しんかい32 さん
2010-04-25
クローン技術の話なのはタイトルからもわかると思うが、それ以外にも体外受精、代理母、胚をめぐる裁判沙汰、デザイナーチャイルド、男性を妊娠させる技術の可能性など、妊娠と出産にかかわるテクノロジーの話題をかなり網羅的にとりあげている。読みやすくて面白い、良い本。