古川 奈々子 翻訳
古川 奈々子 原著
Matt Ridley 著
岸 由二 監修
わたしたちの心をつくっているものは、「利己的な遺伝子」である。それなのに、人間社会には「協力」や「助け合い」があるのはなぜか?
ヒトが社会生活の中で自分の利益を犠牲にするのはなぜか?
見かえりを期待しているのか? 得をするためか?
それは、ヒトが生まれながらそなわっている本能だからだ。
われわれの体と同じく……徳は遺伝子の産物なのだ。
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。
absinthe さん
2021-08-24
人々が協力し合うのはなぜか。単純な利己的遺伝子からは想像がつきにくい協力関係。ミツバチとマルハナバチの違い。囚人のジレンマ。遺伝子の驚くべき仕組みと企み。豊富な話題と共に解き明かしてくれる。人類史や社会文明史の変遷まで語られる。とにかく飽きさせない楽しい本。集団淘汰は成り立つのか?本書の立場は否定的だが、文化の継承によってそれに近いことが行われているという。道徳が理系の研究対象になってから面白くなってきた。
ステビア さん
2014-10-23
主に利他性について。知ってる話が多かった。
tama さん
2017-01-21
他市図書館からのお取寄せ どっちかというと行動経済学とか動物行動学とかの本みたい。囚人のジレンマとか、共有地の悲劇とか頻繁に出る。真面目にちゃんと読んだら誤字脱字が結構多い本だと気が付いた。「人間は**したがる」は遺伝子による、が大前提。「”汝の隣人”とは”汝の民族の子供たち”のことである。その上での”汝殺すなかれ”」「人間は何百万年もの間、集団主義によって培われてきた同族意識を本能的に持っている」「人は周囲の真似をし、流されるがそうやって進化してきた」。トランプは本能むき出しなんだな。