徳の起源(古川 奈々子 古川 奈々子 Matt Ridley 岸 由二)|翔泳社の本
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徳の起源

翻訳
原著

監修

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784881358771
定価:
2,750(本体2,500円+税10%)
仕様:
四六・384ページ
カテゴリ:
「利己的な遺伝子」の新たなパラダイム

「利己的な遺伝子」で説明できない、
人間の本性を「遺伝子功利主義」で解きあかす

わたしたちの心をつくっているものは、「利己的な遺伝子」である。それなのに、人間社会には「協力」や「助け合い」があるのはなぜか?

ヒトが社会生活の中で自分の利益を犠牲にするのはなぜか?
見かえりを期待しているのか? 得をするためか?
それは、ヒトが生まれながらそなわっている本能だからだ。
われわれの体と同じく……徳は遺伝子の産物なのだ。

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感想・レビュー

absinthe さん

2021-08-24

人々が協力し合うのはなぜか。単純な利己的遺伝子からは想像がつきにくい協力関係。ミツバチとマルハナバチの違い。囚人のジレンマ。遺伝子の驚くべき仕組みと企み。豊富な話題と共に解き明かしてくれる。人類史や社会文明史の変遷まで語られる。とにかく飽きさせない楽しい本。集団淘汰は成り立つのか?本書の立場は否定的だが、文化の継承によってそれに近いことが行われているという。道徳が理系の研究対象になってから面白くなってきた。

ステビア さん

2014-10-23

主に利他性について。知ってる話が多かった。

tama さん

2017-01-21

他市図書館からのお取寄せ どっちかというと行動経済学とか動物行動学とかの本みたい。囚人のジレンマとか、共有地の悲劇とか頻繁に出る。真面目にちゃんと読んだら誤字脱字が結構多い本だと気が付いた。「人間は**したがる」は遺伝子による、が大前提。「”汝の隣人”とは”汝の民族の子供たち”のことである。その上での”汝殺すなかれ”」「人間は何百万年もの間、集団主義によって培われてきた同族意識を本能的に持っている」「人は周囲の真似をし、流されるがそうやって進化してきた」。トランプは本能むき出しなんだな。