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特別ゲスト
プレゼン大会に審査員として参加いただく特別ゲストの紹介です。おすすめ本を3冊、ご紹介いただいています。
阿部 初音(あべ・はつね)さん
2014年、株式会社丸善ジュンク堂書店入社。池袋本店・コンピュータ書担当。学生時代はMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店でアルバイトをしていました。入社するまではコンピュータ書とは縁がない人生でしたが、今は毎日楽しく働いています。
阿部さんおすすめの3冊
新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
『達人プログラマー システム開発の職人から名匠への道』(ピアソン・エデュケーション)がオーム社から新装版としてとうとう発売されました。ながらく入手困難だったので復刊を待ち望んでいた方も多い一冊ではないでしょうか。発売と同時期に関連書籍も集めてフェアを行い、多くのお客様に手に取っていただけました。
ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
2016年は深層学習の書籍が数多く出版されましたがその中でも断トツでトップの売れを誇る本書。コンピュータ書担当として3年目ですが、週に30冊コンスタントに売れ続ける書籍は初めてです。ライブラリを極力使わずにディープラーニングを学べる点が売れた一因でしょうか。
ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング
プログラミング教育必修化を見据え、子ども向けプログラミングの書籍や子どもにプログラミングを学ばせたい親向けの書籍が数多く出版された2016年。夏にはフェアを行い、多くの親子連れのお客様にお立ち寄りいただきました。絵本である本書は小さいお子様でもプログラミングの楽しさに触れられる一冊です。
藤村 厚夫(ふじむら・あつお)さん
スマートニュース株式会社 執行役員 メディア事業開発担当。90年代を、アスキー(当時)で書籍および雑誌編集者、および日本アイ・ビー・エムでコラボレーションソフトウェアのマーケティング責任者として過ごす。2000年アットマーク・アイティ創業。2005年に合併を通じてアイティメディアの代表取締役会長に就任。同社退任以後は、モバイルテクノロジーを軸とするデジタルメディア基盤技術と新たなメディアビジネスのあり方を模索。2013年よりスマートニュースのメディア事業開発を担当。
藤村さんおすすめの3冊
情報の文明学
読みやすい本ですが、この本から受ける衝撃は長く続くはずです。本書は、梅棹氏が60年代初頭に「情報産業」(同氏の造語とされています)の到来を正確に見通した類例のない予言の書です。当時、営業を開始したばかりの新幹線を、人や貨物の運搬ではなく、情報を運搬するものと定義し、情報産業に位置づける箇所は、いまもなおスリリングです。
プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか
エンジニアの多くは、「経営評論家」ドラッカーの著作を、会社経営者のためのものとして遠ざけているのではないでしょうか? 本書は、書名にもあるとおり、知識産業の時代に生きる多くの人々にとって、自らや組織(チーム)をどう管理(マネージ)していくべきかを述べたものです。それは、エンジニアのような知識労働者一人ひとりの生き方にまでつながっていきます。
インフォメーション―情報技術の人類史―
「情報」という概念が気になっているエンジニアは多いと思います。本書はシャノンの情報理論の整理をその枕に置きながら、もっと大きな宇宙史、人類史へと視点を広げていきます。本書は、宇宙、世界は情報によって創りあげられていることを、壮大なスケールと平易な筆致で描いているのです。歴史意識に遠い方々にも、深い興味と示唆をもたらすはずです。
増井 敏克(ますい・としかつ)さん
増井技術士事務所 代表。ITエンジニアのための実務スキル評価サービス「CodeIQ」にて、情報セキュリティやアルゴリズムに関する問題を多数出題。また、ビジネス数学検定1級に合格し、公益財団法人日本数学検定協会認定トレーナーとしても活動。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援を行っている。著書に『おうちで学べるセキュリティのきほん』『プログラマ脳を鍛える数学パズル』(ともに翔泳社)、『シゴトに役立つデータ分析・統計のトリセツ』(ソシム)がある。
増井さんおすすめの3冊
CODE コードから見たコンピュータのからくり
ITエンジニアが仕事で使う技術はコンピュータ全体から考えるとほんの一部です。しかし、「コンピュータに詳しい人」という印象を持たれる仕事なだけに、ソフトウェアエンジニアであってもハードウェアなどに関する知識は必須です。最近は使いやすいツールがあり、表面だけの理解でも使えてしまいますが、コンピュータが0と1だけで動くことを改めて認識できる1冊です。
「学力」の経済学
データ分析はITエンジニアにとって必要不可欠な力になってきました。一方で、思い込みなどがあると大きな間違いを引き起こします。この本は教育現場での考え方を、「経験」ではなく「データ」から分析した話ですが、ITエンジニアにとってもデータに対する考え方を学ぶときに参考にしたい本です。
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
変化の激しいIT業界において、どのようなスキルを身に着けていくのか、どういった業界で仕事をしていくのか、「キャリア」の考え方は人それぞれです。そんな中、ビジネスにおける理論をキャリアや家庭生活に応用するという考え方を学べる本。自分だけでなく、家族や子育てなど様々な視点から考えさせられる1冊です。