データを制するものがビジネスを制す 広告ビジネス次の10年(横山 隆治 榮枝 洋文)|翔泳社の本
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データを制するものがビジネスを制す 広告ビジネス次の10年



形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798136592
定価:
1,980(本体1,800円+税10%)
仕様:
四六・336ページ
カテゴリ:
経営・マーケティング
キーワード:
#経営,#起業・開業,#人材・組織,#ビジネス教養
レーベル:
MarkeZine BOOKS
紙の書籍

広告マンの8割はいらない!次世代の広告ビジネスを展望

メディアの多様化によるマスメディアの弱体化、ネット浸透による生活者の行動多様化、マーケティング領域へのデータ活用推進、グローバルビジネスの行き先など、広告ビジネスを取り巻く環境が劇的な変化を見せる中、広告ビジネスのパラダイムシフトが起こっています。データを使ったマーケティングが主流になる中「代理業」としての広告代理店の存在意義は希薄になりつつあり、ネット証券の普及後、証券会社の営業マンが10年で激減した状況と酷似しています。結果、現在の広告マンの8割はいらない状況になるでしょう。

このような激変する状況に対して、広告代理店および広告代理店の取引先にあたる広告主やメディアはどのような対策をとっていけばよいのでしょうか。また個人として広告マンたちはどのようなスキルを身につければよいのでしょうか。大手広告代理店に勤務しつつ黎明期からデジタルマーケティングに関わり続けた著者が海外トレンドも参考にしつつ広告ビジネスの未来を示します。

第1章 土俵際の広告「代理」店

ビジネス・リモデルが求められている
広告マンの8割はいらない
デジタル音痴の経営判断は会社の死を意味する
マスメディアの凋落、メディア間を浮遊するユーザー
Aからはじまるモデルは広告代理店の罠

第2章 データを制するものがビジネスを制す

データ保有合戦で無用の存在となる広告代理店
マーケティングの「通貨」はオーディエンスデータ
オーディエンスターゲティングの本当の価値
効率とリーチ、相反する指標
マス/デジタル/リアルの3領域をカバー

第3章 データマーケティング時代の広告主

広告主内にマーケターが育たない環境
本当の「投資対効果」を可視化
超大手広告主ユニリーバの意識変化
新興国市場へ直接進出したい

第4章 塗り替わる業界地図

待ったなし! 加速する業界再編事情
世界第2位と3位が世紀の合併
「デジタル区切り」がランキングの見方を変える
業界再編の流れを作ったリーダーたち
WPPと電通はどう動くのか
デジタルの先頭を突っ走るWPP
「自前か外部か」選択を迫られるグローバル広告主
「総合広告代理店」は消滅した
参入を狙う「異業種」たち
広告代理店の報酬体系トレンド
6割の広告主が自社内で広告代理店機能を持つ

第5章 明暗がわかれる日本の状況

なぜ、日本の広告代理店は欧米でつまずくのか
売上の9割を「日本だけ」で稼ぐ限界
「言葉の使われ方」で意識の違いが鮮明に
いままでとはまったく違う策が必要

第6章 次世代型広告マンに必要なスキル

R/GAが定義する次世代スキルセット
プランナーはデータマーケティングと向き合えるか
次世代クリエイターは突然変異で生まれる
一番重要なのは「フロントライン」
海外デジタルマーケティング人材の「年収相場」
スキルの育成・リクルーティングが急務

第7章 近未来予測

ネット広告の効果指標に「認知」「態度変容」が加わる
動画広告用のクリエイティブ開発が進む
DMPを活用したデータ分析・活用が試される
プライベートDSPが本格始動する
アマゾン保有のデータを企業がマーケティングで活用
ネイティブ広告への注目が高まる
メディア主導のコンテンツリターゲティング広告の登場

第8章 10年後の広告業界

次の10年間で起こる業界構造変化
電通イージス・ネットワークのさらなるグローバル化
電博以外の総合広告代理店の衰退
デジタルエキスパートの台頭
IT、コンサルティング系企業の異業種参入
ネット広告代理店という業態からの脱皮
黒船たちが再進出
新たな仕組みのハウスエージェンシー
10年後のシェア推移予想

第9章 広告主、メディア側から見た存在価値

広告枠売買の「代理」から、マーケティングの「代理」へ
メディアの価値を深く理解したプランニングを

本書は付属データの提供はございません。

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  • 米オムニコムと仏ピュブリシス、合併解消

    本書は仏ピュブリシスグループ、米オムニコムグループの合併を前提として執筆しております。2014年5月8日に発表となった合併解消のニュースについての見解は「米オムニコムと仏ピュブリシス、合併解消からの示唆/『広告ビジネス次の10年』発売直前アップデート」(マーケジン http://markezine.jp/article/detail/19935)で述べておりますので併せてご確認ください。
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感想・レビュー

GASHOW さん

2016-04-19

日本の広告代理店と特にその幹部が分かっていないので滅びるよということに衣をまぶして、電通と博報堂とあと数社だけはのぞくとして、代理店営業マンと広告主の宣伝担当者に10年後のあなたがたの仕事ってあるんですかねー。という身震いのする現実を教えてくれる本。どの業界の人の仕事も奪われますが広告の世界も例外ではないということで。業界関係者は読んでおいたほうが良い本。広告業界じゃない人は決して自分が安泰ではないのですが、名指しで無い分だけ心臓にやさしい。

Yasomi Mori さん

2019-12-31

2014年出版だが、広告業界の勢力図や課題感など参考になった。日本という市場に閉じた広告代理店に向けて、デジタル化&グローバル化の潮流に遅れをとっている危機的状況を訴え、必要な戦略とスキルセットを提言している。求められているのは、広告枠の売買の「代理」ではなく、マーケティングの「代理」。トリプルメディアのなかではペイドのスキルはコモディティ化しており、オウンドやアーンドでの成果を出せる人材にニーズあり。「アナリティクス」は職種として考えられがちだが、実はクリエイティブ人材に最も求められているスキル。

yyhhyy さん

2014-05-24

的確な分析でとても刺激的でした。特にドメドメな自分にとって海外ではデジタルの利益が増えていることグローバルなチーム編成が進んでいることは驚きでした。消費者側も広告主側もデータを得られないままの代理店では座して死を待つのみなのでしょうか?