エンジニアのためのWord再入門講座 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方(佐藤 竜一)|翔泳社の本
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エンジニアのためのWord再入門講座 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方


形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798117133
定価:
2,420(本体2,200円+税10%)
仕様:
A5・208ページ
カテゴリ:
開発管理
キーワード:
#開発環境,#開発手法,#プログラミング,#システム運用
本書籍には新版があります
エンジニアのためのWord再入門講座 新版 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方

サヨナラ、Excel方眼紙。 プロの仕事は、美しくメンテナンス性の高いドキュメントを作ることが最初の一歩。

ソフトウェア・エンジニアとは、好むと好まざるとにかかわらず、数多くのドキュメントを作成しなければならない仕事です。しかし残念なことに、開発の現場で目にするドキュメントの大半は、お世辞にもレベルが高いものとは言えません。
では、よいドキュメントをより効率的に作成するにはどうすればよいのでしょう。本書ではその答の1つとして、Microsoft Wordを使うことを提案したいと思います。「Wordくらい使えるよ。でも使いづらいし、変な動きをするし、ちっとも思いどおりのドキュメントが作れないから好きじゃないね」…まぁまぁ、そう顔をしかめないでください。確かに、ソフトウェア・エンジニアでWordが好きな人というのはあまり見かけないような気がします。しかし、それはWordを正しく使いこなしていないからではないでしょうか。世間のWordドキュメントを見る限り、筆者にはそう思えてなりません。
Wordに備わっている膨大な機能を、本書のような小さな書籍ですべて説明することは不可能です。しかし我々は、ソフトウェアを構築・運用するうえで必要欠くべからざるコミュニケーション、それを円滑に行うためのドキュメントを作成するツールとしてWordを利用するだけです。そのために必要となる知識というのは、じつはそんなに多くはありません。必要となる機能と、それらの背後にある考え方だけを押さえておけば、Wordはとても快適なドキュメント作成ツールとなるはずです。
(「はじめに」より抜粋)

第1章 ドキュメント作成の意味とは

1.1 なぜドキュメントを作成するのか
1.1.1 コミュニケーションツールとしてのドキュメント
1.1.2 ドキュメントにまつわるコスト
1.2 よいドキュメントの条件とは?
1.2.1 「読みやすい」とは
1.2.2 「体裁が整っている」とは
1.2.3 「メンテナンス性が高い」とは
1.3 「見栄え」や「メンテナンス性」にこだわる理由
1.4 くたばれ!Excel方眼紙
1.4.1 折り返し不在のドキュメント作成
1.4.2 見出しや連番付けも手作業
1.4.3 検索性を失わせる愚
1.4.4 そもそもExcelは「文章を書くためのツール」ではない
1.5 ワードプロセッサとは何か
1.5.1 ワープロの持つ機能
1.5.2 ワープロの「やってはいけない」
1.5.3 なぜWordなのか

第2章 これだけはやっておきたいWordの初期設定

2.1 編集領域を広く使うために
2.1.1 ツールバーのカスタマイズ
2.1.2 画面をもっと広く使うには?
2.2 オートコレクトとオートフォーマット
2.2.1 オートコレクトの抑制
2.2.2 入力オートフォーマットの抑制
2.3 その他の初期設定項目
2.3.1 [表示]タブ
2.3.2 [全般]タブ
2.3.3 [編集と日本語入力]タブ
2.3.4 その他の設定項目
2.4 スペルチェックと文章校正の使い方
2.4.1 文章校正のカスタマイズ
2.4.2 文章校正で情けない表記を排除する
2.4.3 スペルチェックの賢い利用方法

第3章 スタイルを理解することから始めよう

3.1 Wordドキュメントはスタイルを使うことから始まる
3.1.1 スタイルを試してみよう
3.1.2 スタイルの種類
3.1.3 組み込みのスタイルとスタイルの階層
3.2 スタイルを定義してみよう
3.2.1 スタイル定義のインターフェイス
3.2.2 文字スタイルと段落スタイルの定義
3.3 箇条書きの苦悩
3.3.1 箇条書き用スタイルを作成する3つの方法
3.3.2 「アウトライン」という考え方
3.4 スタイルに関するその他の話題
3.4.1 スタイルを手早く定義する
3.4.2 利用するスタイルだけを表示させる
3.4.3 書式の履歴の記録
3.5 2007のテーマ機能を使う

第4章 DRYで行こう!

4.1 Don't Repeat Yourself!
4.2 フィールドの利用
4.2.1 フィールドの操作方法
4.2.2 ドキュメントのメタ情報を埋め込む
4.2.3 ブックマークの使い方
4.2.4 フィールドを使って計算を実現する
4.2.5 スイッチを使う
4.3 図表番号を使う
4.3.1 図表番号とSeqフィールド
4.3.2 図表番号の挿入方法
4.4 相互参照を使う
4.4.1 見出しに対する相互参照
4.4.2 図表番号に対する相互参照
4.5 目次を用意する
4.5.1 Tocの仕組み
4.5.2 指定された範囲に限定して目次を出力する

第5章 テンプレートを設定する

5.1 ドキュメント形式の設計
5.1.1 「見出し」スタイルの形式
5.1.2 本文として使うスタイルの準備
5.1.3 箇条書き/段落記号の定義方法
5.1.4 その他の段落スタイル
5.1.5 文字の強調はゴシックで行う
5.2 ドキュメントとしての体裁を整える
5.2.1 Wordのページ設定の基本
5.2.2 セクションの使い方
5.2.3 ヘッダとフッタの設計
5.2.4 その他の要素
5.3 テンプレートを作成する
5.3.1 テンプレートとは何か
5.3.2 独自のテンプレートを作成する
5.3.3 テンプレート作成上のポイント
5.3.4 テンプレートを直接修正する

第6章 図と表の取り扱い

6.1 Wordで図を作成する
6.1.1 描画キャンバスを使う
6.1.2 グリッドを設定する
6.1.3 描画オブジェクト内のテキストに対するスタイル設定
6.2 図の配置方法
6.2.1 行内オブジェクトと浮動オブジェクト
6.2.2 アンカーという考え方
6.3 表の作成テクニック
6.3.1 何はなくとも表スタイル
6.3.2 表の内部で計算式を使う
6.3.3 Wordの表で知っておくべきその他のこと
6.4 表の配置にまつわる問題
6.4.1 表の配置モデル
6.4.2 回り込み設定時の表の位置

第7章 チームでの作業を効率化する

7.1 グループ文書によってドキュメントを分割する
7.1.1 グループ文書を新規に作成する
7.1.2 グループ文書とサブ文書とで同一のスタイルを利用する
7.1.3 グループ文書の表示と印刷
7.1.4 グループ文書のメンテナンス
7.2 Wordファイルの変更履歴管理
7.2.1 変更履歴管理機能の有効化
7.2.2 コメント機能を使う
7.2.3 変更の反映と棄却
7.2.4 蛍光ペンによる本文の強調
7.3 ドキュメントのバージョン管理
7.3.1 Wordファイルの差分を調べる
7.3.2 Subversionを使って履歴管理を行う

本書は付属データの提供はございません。

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最終更新日:2013年05月22日
発生刷 ページ数 書籍改訂刷 電子書籍訂正 内容 登録日
1刷 017
1.4.3 4行目
1.3に示した、
図1.2に示した、
2013.05.22
1刷 047
2007での追加設定 5行目
2刷
また、2007の[詳細設定]の[切り取り、コピー、貼り付け]中にある[上書きモードの切り替えにlnsキーを使用する]・・・
また、2007の[詳細設定]の[編集オプション]中にある[上書き入力モードの切り替えにlnsキーを使用する]・・・
2008.07.08
1刷 167
表6.3内の下2行
3刷
同一
同一列
2008.09.26

感想・レビュー

牧神の午後 さん

2012-07-31

ともかく会社でもWordのスタイルを理解していない「技術者」が多い。もうほんとエクセル方眼紙な人間ばっかり。word、特にスタイルを使いこなすために、その概念の説明からバッドノウハウも含めたtips解説が素晴らしい。ただ、トレーニング本ではないので、使いこなすためにはこの本だけでは細かなところが不足しているように思う。入門者向けにテンプレートを作るワークブック形式にしてもよかったのではないかなぁ?と。

kannkyo さん

2016-01-01

ソフトウェアの専門家たるSEやプログラマですら、Wordをテキストエディタのように使っている人が少なくない。筆者はそれを憂えて、Word再入門を掲げてSEたちに一石を投じる。グループ文書やスタイルなど使いこなしきれていなかったWordの便利機能への再発見が数多い。SEの必読書だ。

kumazusa さん

2014-01-09

体系的で実用的なワードの使い方の本を初めて読んだ気がする 修論執筆に役立てたい