文章は、まず何よりもそれを読む相手にとって「よい文章」であることが重要です。
本書にはよりよい文章を自力で書けるようになるための様々な原則やコツ、ヒントが書かれています。
「実験レポートや報告書、論文が書けない……」とお悩みの理工系の方は、まずは「なぜよい文章を書かねばならないのか」「そもそもどんな文章がよい文章なのか」を考えてみましょう。
よい文章を書こうとすると、自分の考えをよく整理することが必要になります。
どんな情報をどのように配置すべきか、吟味・推敲を重ねていくうちに書くべき内容・構成・結論が明確になり、結果、書いたレポートや論文も評価されるようになります。
本書を読み終えた後は、「結局、なにを言いたいのかわからない」と指導教官や先輩、上司から指摘されることはなくなるでしょう。
【本書の対象読者】
・理工系の大学生、大学院生
・若手のエンジニア
・上記の方達を指導する立場の方
【指導者の皆様へ】
本書の各トピックの冒頭に掲載している図解画像は、翔泳社のサイトからダウンロードできます。
指導の際には、画像をメールやチャットソフトで共有したり、自作教材にお使いいただけるようになっています。
※ダウンロードサイトにある使用方法についての内容をよくご確認の上、ご利用ください。
【目次】
はじめに
第1章 七つの原則
第2章 構成を練る
第3章 確実に伝える
第4章 ライティングの実技
演習の解答例
おわりに
参考文献
各TOPICの冒頭にある「POINT!」の図解画像をpngファイルで提供します。図解画像は Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0というライセンス(CC BY-NC-SA 4.0ライセンス)下で配布しています。文章指導をされるている方は画像をメールやチャットソフトで共有したり、自作教材に転載してお使いください。 ※本書の付属データはCC BY-NC-SA 4.0ライセンスによって許諾されています。ライセンスの内容を知りたい方はhttps://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.jaでご確認ください。
書籍本体の中では紹介しきれなかった内容を追加コンテンツとしてPDF形式で提供しています。よりよい文章を目指す方はぜひダウンロードしてご利用ください。
構成・文担当。1975年東京都生まれ。東京工業大学・理学部卒。現在、明治大学総合数理学部教授として、インタラクティブメディアの研究に従事。インタラクティブ広告や舞台演出のためのソフトウェア開発を手がける。担当科目は「アカデミック・リテラシー」「メディア基礎実験」「映像・アニメーション表現」など。 Web https://fukuchi.org/ Twitter @kentarofukuchi
図解担当。1961年大阪府生まれ。京都工芸繊維大学・意匠工芸学科卒。松下電器産業(現:パナソニック) 株式会社に於いて、オーディオ機器を中心に、プロダクトデザイン、インタフェースデザイン等に従事。2002年T-D-Fを設立。研究所、大学など、商品化の一歩手前のプロトタイプを中心にインタラクション、ロボットなどのデザイン全般を手掛ける。Web http://www.t-d-f.jp/
はじめに
第1章 七つの原則
1-1 「主題文」をまず書いてみよう
1-2 読み手を意識する
1-3 大事なことは早く書く
1-4 驚き最小原則
1-5 読み手は先を予測しながら読んでいる
1-6 事実に基づいて、正確に書く
1-7 再現性:読み手が同じことを再現できるように書く
第2章 構成を練る
2-1 既知の情報から新しい情報へとつなげよう
2-2 基本は「導入・本論・展開」の三部構成
2-3 三部構成のパーツを組み合わせる
2-4 順列型と並列型
2-5 本論は「IMR」
2-6 「つなぎ」が主張を明確にする
2-7 接続詞が文脈を作る
2-8 パラグラフ・ライティング
第3章 確実に伝える
3-1 厳しい読み手になろう
3-2 「なぜ」の不足:理由を補って主題の立ち位置を明確にする
3-3 「なぜ」を繰り返す
3-4 全体から詳細へ
3-5 助詞の使い方を見直そう
3-6 文脈をうまく流すには
3-7 背景説明は最短経路に絞る
3-8 起きたことを時系列で語らない
3-9 曖昧な表現を避ける
3-10 修飾語と被修飾語の関係を改善する
3-11 主語と述語についての心得
第4章 ライティングの実技
4-1 とにかく書いてみる
4-2 「とにかく書く」ための箇条書き活用法
4-3 何度も書く
4-4 理工系論文の書き方
4-5 論文概要は「起承転解結」
4-6 引用の仕方
4-7 図表の書き方
演習の解答例
おわりに
参考文献
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刷数は奥付(書籍の最終ページ)に記載されています。
書籍の種類:
書籍の刷数:
本書に誤りまたは不十分な記述がありました。下記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。
対象の書籍は正誤表がありません。
発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||||
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1刷 | 088 4行目 |
2刷 | 済 |
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2019.02.12 | ||||||
1刷 | 094 11行目、13行目の終わり |
2刷 | 済 |
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2019.02.12 | ||||||
1刷 | 133 1行目(ページ末に欄外注も加筆) |
2刷 | 済 |
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2019.02.18 | ||||||
1刷 | 136 15行目 |
2刷 | 済 |
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2019.02.12 | ||||||
1刷 | 179 下から8行目 |
3刷 | 済 |
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2019.03.19 | ||||||
1刷 | 181 16行目 |
2刷 | 済 |
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2019.02.12 | ||||||
1刷 | 182 下から9行目 |
2刷 | 済 |
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2019.02.21 | ||||||
1刷 | 183 4行目 |
2刷 | 済 |
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2019.02.21 | ||||||
1刷 | 192 「表本体」の「●」の2つめ 「○」の2つめの2行目 |
3刷 | 済 |
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2020.03.03 | ||||||
1刷 | 205 下から8行目 |
未 | 未 |
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2024.09.09 |
よく読む さん
2019-05-02
相手に誤解なく伝わる、読みやすい文章の書き方について書かれた本です。 タイトルには「理工系のための」とあるが、本書中の90%は、一般的に使えるものです。実際に、レシピや報告書を題材にした例も本書には登場します。序文、本論、展開の三部構成を再帰的に使い、文章を構築すること。また、本論は、Issue, Method, Resultを含むこと。読者が読んでいフラストレーションや疑問を感じにくい文章にする方法も多く載っていました。これを読むと実際に実践したみたくなります。 本書を多くの方々にすすめます。
Nobu A さん
2019-09-07
出版ホヤホヤ(今年2月初版)。そして、内容充実と来たら言うことない。巷に文章作法本は無数にあるが、要点をしっかり押え、ここまで明瞭に分かりやすく書いている本はなかなかないのでは。産学共同執筆が他と一線を画しているのかも。現役大学教授の筆者に指導してもらったら確実に上手になるだろうな。「驚き最小限原則」「なぜの不足」等のキーワードを用いて留意点を解説。理工系に特化しているが文系にも過不足なく通用する。また、自学用、指導用両方に重宝。起承転結や日本語の曖昧さ等、所々に挿入されているコラムもとても興味深い。
Ukyoaki さん
2022-03-04
若手の指導に役立つかと思い購入したが、少し入門用過ぎたかも。勿論、3割位は非常に役立つ内容でした。