大谷 佳子 著
誰もが褒められると嬉しいものです。
人から認められたら、自然と前向きになり、意欲もアップします。
ですが、単に「いいね」「すごいね」と言えばいいわけではありません。
ちょっと間違えると、逆効果になることだってあります。
ですが、ほんのちょっと、言葉の選び方・使い方を気をつけるだけで、
お互いにとってより良い結果が引き出せるようになります。
うまく相手を褒めたり承認したりできるようになると、
さまざまな支援に活用できるだけでなく、
職場内の人材育成への効果も期待できます!
■■■本書のポイント■■■
・心理学をベースとした、承認の技術をやさしく解説
・エコグラムを使ったタイプ別の承認方法も掲載
・心理学用語からも引ける
・演習用ワークシートもご用意
・ワークシートはWebにてダウンロード提供(会員登録が必要です)
■■■読者対象■■■
ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)、
生活相談員、施設職員、ケアマネジャー、介護福祉士、
ヘルパー、民生委員、児童委員、スクールカウンセラー、
児童指導員・相談員、医療職・看護職、自治体職員、
カウンセラー、士業の方など。
新人の方はもちろん、スキルアップしたいベテランの方にも!
■■■著者について■■■
大谷佳子
Eastern Illinois University, Honors Program心理学科卒業、
Columbia University, Teachers College教育心理学修士課程修了。
現在、昭和大学保健医療学部講師。
認定看護管理者制度ファーストレベル教育課程、
サードレベル教育課程講師、認知症介護実践リーダー研修講師、
介護相談員養成研修講師。その他、医療、福祉、教育の現場の援助職を対象に、
コミュニケーション 研修及びコーチング研修、スーパービジョン研修などを担当。
主な著書に、
『対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖』
『対人援助の現場で使える 質問する技術 便利帖』(翔泳社)、
『基礎から学ぶ介護シリーズ利用者とうまくかかわるコミュニケーションの基本』
『介護の○と×シリーズ コミュニケーション○と×』(中央法規出版/共著)など。
第1章 もっと承認してみよう
援助の現場における“承認”
COLUMN|ストレングス視点
“承認”は援助職に求められるスキル
ヒューマン・ニーズとしての“承認欲求”
COLUMN|マズローの6段階目
心の健康に必要な“承認”
COLUMN|心の耐性
2種類の“承認欲求”
COLUMN|自己承認欲求は欠乏欲求?それとも成長欲求?
相手の自己肯定感を高める
COLUMN|自己肯定感とレジリエンス
相手の自尊心を高める
COLUMN|やる気のない言動は、承認欲求の裏返し?
相手のモチベーションを高める
COLUMN|給与より、職員を動機づけるもの
相手と良好な関係を形成する
COLUMN|ポジティブが3、ネガティブが1
第2章 相手の存在を承認する方法
存在を承認しよう
気づかいの言葉をかけよう
表情やアイコンタクトで承認しよう
話に耳を傾けよう
待ってみよう
COLUMN|ストロークは心の栄養
第3章 相手の強みを承認する方法
結果をそのまま伝えよう
COLUMN|強みの承認は警戒心を解くテクニック
具体的な行動を伝えよう
気持ちを伝えよう
COLUMN|謙遜と謙虚
褒めてみよう
COLUMN|努力を褒めて伸ばす
任せてみよう
COLUMN|ピグマリオン効果
一緒に喜ぼう
COLUMN|ネガティブ感情を長引かせる反芻
第4章 相手を勇気づける方法
アドラー心理学の勇気づけ
COLUMN|アドラー心理学
変化を伝えよう
COLUMN|燃え尽き症候群(バーンアウト)
質問してみよう
リフレーミングしてみよう
Worksheet|リフレーミングで応答してみよう(1)
Worksheet|リフレーミングで応答してみよう(2)
感謝の言葉を伝えよう
Worksheet|感謝リスト
応援していることを伝えよう
第5章 相手のタイプに合わせて承認しよう
相手に合わせて承認しよう
Check 1|相手はどのタイプ?
Check 2|相手はどのタイプ?
Checksheet|4つのタイプがわかるチェックシート
COLUMN|交流分析
行動力・決断力に優れた“親分肌”タイプ
人の和を大切にする“いい人”タイプ
天真爛漫な“楽天家”タイプ
冷静沈着な“理論派”タイプ
COLUMN|男性と女性では嬉しいポイントが違う?
第6章 承認上手になろう
自分の個人的な傾向を自覚しよう
Worksheet|自分の傾向を知る~援助の現場編~
Worksheet|自分の傾向を知る~職場編~
「自分らしさ」を見直してみよう
Worksheet|「自分が知っている自分」と「他者が知っている自分」
自分にも優しい気持ちを向けよう
Checksheet|あなたは自己肯定?自己否定?
COLUMN|マインドフルネス
自分を上手に承認してあげよう
Worksheet|あなたの“強み”は?
COLUMN|褒められ上手は褒め上手
感謝や好意的な気持ちを伝えてみよう
会員特典はこちら
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。
刷数は奥付(書籍の最終ページ)に記載されています。
書籍の種類:
書籍の刷数:
本書に誤りまたは不十分な記述がありました。下記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。
対象の書籍は正誤表がありません。
発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1刷 | 057 2つ目の図の見出し |
5刷 | 済 |
|
2023.05.25 |
Die-Go さん
2020-12-25
仕事用。対人援助職をする上で欠かせないのは、対人技術ではなく事故承認であるとの結論。当たり前のようでいて、できてない職人が多いのかもしれない。繰り返し読みたい。★★★★☆
アイロニカ さん
2022-03-27
職場でネガティブな感情に襲われることが増えてしまったので、前向きな声かけができないかと思い読んだ。本書における“承認”とは判断や許可ではなく「その人やその人の行為を肯定的に認めること」であり、「相手の存在や強み、成長、変化に気づき、それを相手に伝えること」と定義されている。具体的な発話例も多く参考にはしやすそうだが、読んでいて自身の他者への恐怖心や不快感が対照的に浮かびあがるのを感じた。無意識的に他者を拒絶することで自尊感情を守っている場合もあるだろう。特に嫌いな相手に無理は禁物だ。
まこ さん
2020-07-01
自己承認がないと他人を承認したり、優しくなったりしない。 正論ですが、正論ほどハードルは高いですね。