服部 桂 著
【豪華鼎談収録】
廣瀬通孝(東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター長)
GOROman(株式会社エクシヴィ代表取締役社長)
【内容紹介】
Google、Apple、Facebook、Amazonなど、
名だたる企業がVRに参入している。
VRが普及した未来の世界はどうなるのだろうか。
実用化が進むVRだが、その多くの
コンセプトは研究初期と変わっていない。
当時を振り返りながら今後の発展を見据えることで、
「VRが本当に目指していること」を理解できるだろう。
本書では、VRを取り巻く技術革新の系譜をまとめ、
大きな全体像の中にVRを位置づけることで、
テクノロジーとしての文脈を明確にする。
日本のVR研究者、開発者、ビジネス関係者に
読み継がれてきた史上初のVRの本『人工現実感の世界』(工業調査会)。
大幅な加筆を行い、待望の再版。
『VR原論』のためのまえがき
『人工現実感の世界』
第1章 人工現実感とは何か?
1 人工現実感の世界へようこそ
2 鏡の国への旅~3人の祖父達の軌跡
3 人工現実感をどうとらえるか
第2章 走り出した人工現実感研究
1 ロボットと人間が一体になる日~通産省工業技術院機械技術研究所
2 軍事用遠隔制御ロボット、グリーンマン~アメリカ海軍海洋システムセンター
3 分子の世界のテレロボティクス~東京大学工学部畑村研究室
4 多目的仮想環境ワークステーションの開発~アメリカ航空宇宙局エイムズ研究所
5 生産現場にやってくる人工現実感~東京大学工学部廣瀬研究室
6 医学・化学分野で実用化を目指すビジュアリゼーション~ノースカロライナ大学コンピューター・サイエンス学部
7 “北のシリコンバレー“で進む仮想世界コンソーシアム~ワシントン大学HITラボ
8 コンピューター・インターフェースに人工現実感を応用~IBMワトソン研究センター
9 仮想物体の手触りを伝えるバーチャル・サンドペーパー~MITメディアラボ
10 空圧による仮想触覚研究~ラトガーズ大学
11 手足で触れるコンピューター・グラフィックス~筑波大学構造工学系岩田研究室
12 立体情報をコンピューターに伝える3次元マウス~東京工業大学佐藤研究室
13 時空を超えた臨場感通信~ATR通信システム研究所知能処理研究室
14 情報の理解を伝える~AT&Tベル研究所マシンパーセプション部門
15 “As We May Think“の通信技術開発~NTTヒューマンインタフェース研究所
第3章 Reality Engine Builders 人工現実感を実現する製品
1 VPL社~データグローブ、アイフォン、RB2ほか
2 エクソス社~デクストラス・ハンド・マスター
3 バーチャル・テクノロジーズ社~サイバーグローブ
4 オートデスク社~サイバースペース・プロジェクト
5 センス8社~ワールドツール
6 ポップオプティクス研究所~LEEPシステム
7 コンセプト・ビジョン・システムズ社~ARVIS
8 インターナショナル・テレプレゼンス社~ステレオプティクスシリーズ
9 フェーク・スペース研究所~Molly,BOOM
10 シムグラフィックス社~フライング・マウス
11 ティ・ニ・アロイ社~触覚を伝えるデバイス
第4章 人工現実感の応用と展望
1 創世紀から幼年紀へ
2 街へ出た新しい現実
3 レッドウッドのコロンバス・デイ~VPL社ジャロン・ラニアー氏との1日
4 ビッグ・ピクチャー
5 鏡の中の生態系
VR30―もしくは長いあとがき
鼎談 VR創世期を知って初めて未来が見えてきた
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
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1刷 | 082 脚注「G」の説明 |
未 | 未 |
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2021.03.08 |
ミライ さん
2019-06-05
約30年前に出版された史上初のVR本「人工現実感の世界」に大幅加筆を行った再販本。「人工現実~」の内容はあえて変えずに当時の文章がそのまま収録されている。インターネットやパソコンも普及していない時代のものだが、「これ本当に30年前の書籍?」と思うくらい今読んでも色褪せない内容に驚き、どうやらVRの目指す世界は30年前から変わってないようだ。文章だけでなく、写真・画像もふんだんに使い解説されているので、非常にわかりやすいのも〇。加筆部分では、ここ30年のVRの歴史もフォローされており、非常に読み応えあった。
shikada さん
2020-04-09
VR開発・普及の歴史を振り返る一冊。本書は、1991年に出版された第一次VRブームについての本「人工現実感の世界」に加筆したもの。近年のVRブームは二次的なもので、1990年頃から、VRは注目されていた。現在普及しているVR製品も、第一次ブームのころすでに構想されていたものが多い。ただ、当時は今と比べてデバイスが高価で重く、かさばるものだった。現在はデバイスが安く高性能になり、FacebookがVRを用いたコミュニケーション空間作りを進めるなど、一般ユーザーが手軽に使えるVRサービスが増えている。
スプリント さん
2019-09-24
SFの世界だったVRが現実的なところまで研究・開発されていることが嬉しい。VR研究の歴史がよく理解できます。