顧客満足と収益を結ぶ重要なキーワードが「心理ロイヤルティ」です。ロイヤルティには、「経済ロイヤルティ」「 行動ロイヤルティ」「 心理ロイヤルティ」の三つがあります。とくにロイヤルティマネジメントでは、お客様の企業や商品への愛着度合いである「心理ロイヤルティ」に着目することが肝要です。
ロイヤルティマネジメントは、利便性向上に向け単純な顧客満足を追求する、「やみくもCS経営」ではなく、おもてなしがすべてといった感動体験だけを目ざす「やみくも感動体験経営」でもない、科学的にロイヤルティを向上させる経営スタイル。
本書では、心理ロイヤルティを定量化する方法を解説し、顧客と企業や商品との心理的な関係性、また顧客体験を見える化し、収益向上を実現するための科学的な考え方やフレームワークをまとめています。
『顧客はサービスを買っている』などサービスサイエンスの第一人者である諏訪良武氏の監修のもとCRM分野での長年のコンサルタントとしての著者による書き下ろしです。
・ブームでは熱狂顧客は獲得できてもファンは創造できない
・「 マーケティング4・0」にみる農耕型マーケティングの重要性
・顧客満足向上活動のジレンマ
・イノベーションの落とし穴 なぜか忘れられる既存事業
・ジレンマを解決する指標
・「 経済ロイヤルティ」「 行動ロイヤルティ」「 心理ロイヤルティ」
・ロイヤルティ向上活動とは心理ロイヤルティの向上 「 良い売上」のシェアを増やす
・サブスクリプション・モデルの必須要件
・2‐1 ロイヤルティを論理的に考える
・ロイヤルティを支えるものは
・ロイヤルティドライバーという考え方
・「 頭の満足」と「 心の満足」 複数の顧客体験が満足を決める 心の満足に影響する「 感動体験」と「 落胆体験」
・ロイヤルティ向上の論理の全体像
・2‐2 カスタマージャーニーの目的は
・違和感あるカスタマ―ジャーニーの定義
・「 マーケティング4.0」から分かるカスタマージャーニー
・ロイヤルティマネジメント型のあるべき姿
・カスタマージャーニーマップが示すもの
・大切な顧客体験の網羅性の確保と定量化
・2‐3 ロイヤルティを構造化する
・顧客セグメントを設定するポイント
・ロイヤルティドライバーを定義する
・ワークショップで顧客体験を徹底的に洗い出す
・3‐1 ロイヤルティ定量化のために指標を定義する
・お客様が満足度を測るプロセスを分かりやすく定義する
・施策立案の視点を考慮したプロセスを定義する
・ロイヤルティが向上していくプロセスを定義する
・顧客の成功を支援するプロセスを定義する
・推奨意向の度合いを見える化するロイヤルティ指標がNPS
・NPSはデファクト・スタンダードだが悩ましい面もある
・NPSの問題点を解消したロイヤルティ指標がNRS
・「 心の満足」を定量化したドライバー琴線感度
・「 感動体験」「 落胆体験」を定量化した体験琴線感度
・ロイヤルティの定量化の指標
・ロイヤルティマネジメントとは科学的にロイヤルティを向上させる経営手法
・3‐2 ロイヤルティを定量化する施策
・回収率と正確性を高めるアンケート設計の工夫
・アンケートの集計をロイヤルティの構造に沿って定量化する
・定量化したスコアをカスタマージャーニーマップにまとめる
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・様々な切り口で分析レポートを作成する ドライバーのポジションと対策の方向性を出す ロイヤルティドライバー別のネガティブ体験とポジティブ体験の分析 頭の満足と心の満足を比較し、ターゲティング戦略に活用する ワークショップで対策案を洗い出す
第5章 ロイヤルティマネジメントを根付かせる・リレーションマネジメントとトランザクションマネジメントのシナジー
・現場スタッフの本気度が成功のカギ
・現場スタッフのモチベーションを向上する取り組みが成功のカギ
・ロイヤルティを最優先する文化を醸成する
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