戸田 吉彦 著
現代において北斎の人気は衰えるどころか、
ますます大きくなるばかりです。
なぜ、ここまで北斎が人気なのか。そして
なぜ、時代を経ても変わらない魅力が北斎作品にあるのか。
本書では、その魅力の一つとして、
北斎作品にあるデザイン性の高さに注目しました。
日本美術史における葛飾北斎は幾度となく語られてきましたし、
その研究も膨大なものがありますが、
本書ではあえて、日本美術史における北斎ではなく、
現代のビジュアル・デザインの観点から北斎作品をみていきます。
一読して、モダン・デザインや近現代絵画との共通点までみてとれ、
きっと新しい北斎を発見することができるはずです。
第1章 構図
第2章 色彩
第3章 意匠
第4章 カメラ・アイ
第5章 季節と人間
第6章 幾何学的形態
第7章 線の魅力
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(翔泳社)
現代において北斎の人気は衰えるどころか、ますます大きくなるばかりです。なぜ、ここまで北斎が人気なのか。そしてなぜ、時代を経ても変わらない魅力が北斎作品にあるのか。 本書では、その魅力の一つとして、北斎作品にあるデザイン性の高さに注目しました。日本美術史における葛飾北斎は幾度となく語られてきましたし、その研究も膨大なものがありますが、本書ではあえて、現代のビジュアル・デザインの観点から北斎作品をみていきます。 一読して、モダン・デザインや近現代絵画との共通点までみてとれ、きっと新しい北斎を発見することができるはずです。
北斎が書き残した有名な構図法「三ツ割の法」 や「対角線」「円弧と曲線」といった構図法、「反復」「シースルー」「高低差」といった視覚表現、さらに国芳に受け継がれる「超現実的表現」。
北斎を象徴する「北斎ブルー」、現代理論でみる「色彩調和」 、「色数の制限」の中での江戸の配色、現代のグラデーションと浮世絵の「ぼかし」。
日本の意匠デザインの原点である「家紋」、『新形小紋帳』 にみられる連続装飾文様(パターン)、日用品や道具に用いられる「図案」、そして『北斎漫画』にみる森羅万象の「図解力」。
瞬間を切り取る「シャッター・チャンス」と、「望遠レンズ」「広角レンズ」 「マクロレンズ」といった光学的な視点でひらけてくる世界観。
デザインの素材としてだけではない、人間と自然への北斎のまなざし。笑いと愛情にあふれる「人間味」と、 日本の四季文化を育んできた「花鳥風月」や「雪月花」。
北斎がしつこく描いた橋や船、そして「西洋近代への関心」 、また「丸と三角」といった図形、さらに「大和絵」「漢画」「洋画」といった画法と筆致、そして水墨画の線。
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ヒデミン@もも さん
2021-04-18
専門家か北斎の浮世絵デザインを分析。素人向けではないのだろうけど、わかりやすく楽しい。ITなど何なかった江戸時代にこれだけ計算され尽くして描かれた作品の数々。景色も素晴らしい。けど、やはり北斎の浮世絵の魅力は、人間が庶民の日常が生き生きと描かれているところ。
m さん
2021-11-30
小布施・北斎館の予習復習に。3分割で絵を見ると効果的な構図や視線誘導を本当に意識してやっていたのだと脱帽。独自のメゾットなのか各派の集大成なのか分からないが北斎すごい。墨田区の北斎美術館にも行ってみたくなった。
takao さん
2021-08-03
ふむ