一般財団法人大阪デザインセンター 監修
森 孝幹(レガングループ代表) 著
▼はじめて商品ブランディングをする人に!
今や「商品ブランディング」は、商品やサービスを売りたいあらゆる人にとって必須科目です。本書では、商品ブランディングを学びたいと思っていても、何から学べばよいかわからない方、教えてくれる上司や先輩がいない方に、基本をイチから解説します。
▼売れる商品のために必要なことは?
ヒット商品やロングセラー商品を生み出すために必須の、商品ブランディングについてイチから学べます。商品の個性を見つける、ストーリーを作る、デザイン、マネジメントという基本のステップから始まり、体制作りと戦略、パッケージデザイン、リブランディングまで。商品ブランディングに成功しているメーカーの事例分析も。
▼マンガやビジュアルも!
ブランディングのプロでセミナーやワークショップ等の経験豊富な著者が、親しみやすいマンガとイラストを交えてやさしく解説していきます。また、監修は関西における産業デザインの中心拠点として、小さなメーカーから大企業までこれまで数々のブランディングを支援してきた大阪デザインセンターが行っています。
【監修】
一般財団法人大阪デザインセンター
大阪府・大阪市・大阪商工会議所によって1960年に設立された日本で最初の公設のデザインセンター。関西における産業デザインの中心拠点として、“デザイン”を軸として、人と企業と情報を結びながら活動。デザインの使命を「社会的課題を解決し、新たな経済価値・文化価値を創造する」ことと捉えている。今後もさらにデザイン活動を推進していくために、次の重点戦略に順次取り組んでいる。1.デザインに関するプラットフォームの形成。デザイン人材のデータバンク化と人材活用の仕組み、デザイン交流・イノベーションの場の提供。2.ODC会員の活躍支援とODC自身のスマート化。会員を宣伝・起用、IT化、アクセス・利便性向上。
【著】
レガングループ代表 森 孝幹
ブランドディレクター、商品戦略コンサルタント/公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)理事/関西学院大学 非常勤講師
大学卒業後に、建築、出版企業でのデザイン体験を経て、「意志あるデザインが人もビジネスも変える」ことを実感。2000年に大阪で、デザインフォース 創業。その後東京に、ボンドクリエイティブ(2011年)、レガン(2019年) 設立。「記憶になるブランドを日本へ、世界へ」をパーパスに掲げ、商品の海外展開に最適化する「ブランドの翻訳」を推進。京都市や大阪デザインセンターなど業界向けセミナーや、国内外大学/専門学校での講義やワークショップ多数。
レガングループ=レガン株式会社+株式会社デザインフォース+株式会社ボンドクリエイティブ
商品ブランディングはモノを売りたい人にとっての「必須科目」。売れる商品、ロングセラー商品にするために必要な知識と考え方を、基本の10ステップ、体制作りと戦略、パッケージデザイン、ヒット商品分析、リブランディング、日本と世界のブランディングという6章に分けて紹介します。章の冒頭にマンガがあり、各見開きページには図版やイラスト付きで、初めて商品ブランディングを学ぶ人、学び直したい人にもわかりやすく解説。
商品ブランディングの基本は、商品の個性を明確にし、ターゲットの記憶に残るビジュアルを作り、育てていくことです。本書の1章では、DNA(Why、エビデンス、魅力、ストーリー)→VISION(イメージ、ネーミング)→DESIGN(キービジュアル、パッケージ、システム)→MANAGEMENTという10ステップに分けて解説。次の2章では実際に行っていくための「体制作りと戦略」について学べ、理解しやすくなっています。
商品の“魅力”や“らしさ”を可視化するため、重要なのがパッケージデザインです。著者の開発したメソッド「神カキクケコ」は、パッケージを「ネーミング、ロゴマーク、カラー、企業CI、グラフィック、形状・素材・加工、コミュニケーション」という要素で分析。企業によるリアルな事例も多数紹介しています。
◎序章 「ブランディング」って何だろう?
仲間のご紹介
【マンガ】商品ブランディングリーダーへの道!
ブランディングは必須科目?
ブランディングは記憶作り?
ブランディングはデザインじゃない?
ブランディングは商品価値が上がる?
ブランディングは終わらない物語?
◎1章 基本の10ステップ~商品の魅力を引き出す~
【マンガ】商品ブランディング」は10ステップ!
「商品ブランディング」の基本
[ステップ1]DNA _Why
[ステップ2]DNA _ エビデンス
[ステップ3]DNA _ 魅力
[ステップ4]VISION _ ストーリー
[ステップ5]VISION _ イメージ
[ステップ6]VISION _ ネーミング
[ステップ7]DESIGN _ キービジュアル
[ステップ8]DESIGN _ パッケージ
[ステップ9]DESIGN _ システム
[ステップ10]MANAGEMENT
◎2章 体制作りと戦略~ブランディングを活かす~
【マンガ】体制作りと戦略を楽しもう!
「商品ブランディング」の体制と戦略
ブランディングはチーム作りから?
企画と研究開発は一心同体?
社内の理解は必要?
自社メディアや広報は無限大?
SNS は商品を育てる?
戦略は「人の本音」から考える?
本音は「行動経済学」から?
色は戦略の最高クラス?
キャラクターは重要?
コラボや起用は商品を生かす?
◎3章 パッケージデザイン~商品価値を最適化して伝える~
【マンガ】売れるパッケージデザインは「神カキクケコ」!
「商品ブランディング」のパッケージ
ネ:ネーミングは変えられない?
ロ:ロゴはそんなに重要?
カ:カラーは計画的に?
キ:企業ロゴは必要?
ク:グラフィックでジャケ買い?
ケ:形状素材加工はセットで?
コ:コミュニケーションでつながる?
シズル感は写真以外も?
エビデンスは使い方次第?
業界の常識は使うべき?
◎4章 ヒット商品分析~ストーリー、データ、パッケージメソッドから学ぶ~
「おいしく、香る」ベイクド製法をキービジュアルで訴求
「BAKED(ベイクド)オーツ」(カルビー)
多彩なカラーで選ぶ楽しさと手軽さを演出
「らくチンDELI」(ハウス食品)
ふたつのカラーのハートで「家族の愛情」をイメージ
「マロニーちゃん」(マロニー)
特徴的な金のマークで記憶を促す
「ヤクルト蕃爽麗茶」(ヤクルト本社)
スッキリ軽やか気分を表すネーミングと透明感のあるカラー
「キリン 上々 焼酎ソーダ」(キリンビール)
日本酒とおちょこの自在な組み合わせを筒形パッケージで可視化
「京都my おちょこ『京と酒』」(京都市)
イラストとカラーリングで商品の特徴を一目で魅せる
「パインアメ」(パイン)
「お客様との契約」を表す「サイン」のような文字をロゴに採用
「リンクルショット」(ポーラ)
本物志向の美しいお鍋の世界観をイラストで印象付ける
「美鍋」(神宗)
「子どもを守る安心安全」への誓いをネーミングとロゴで表現
「GRANDIA」(オージーケー技研)
製品の特長を伝えるネーミングとデザイン
「SOPHISTONE」(ミルボン)
販売地域の文化や風土に合わせたブランド展開
「Campus(キャンパスノート)」(国誉商業[上海])
五感で感じる優しい紙をネーミングからロゴ、コピーでも訴求
「五感紙」(平和紙業)
生地の魅力を詰め込んだ体感型の多層式BOXで差別化
「HIGHLACT」 wonderbox(ハイケム)
アジアの美意識を体感する美術館のようなトレンドブック
「ASIA COLOR TREND BOOK」(DICカラーデザイン)
未来の在り方を考える食育キットで食の新たな旅を提案
「コオロギチャレンジ」(KNT-CT ホールディングス)
連続性を持たせつつ、違いを出したふたつのブランド
「OGINO SELECT」(オギノ)
◎5章 リブランディング~リニューアルへの挑戦と視点~
【マンガ】「リブランディング」は進学視点!
「リブランディング」のポイント
リブランディングは段階がある?
売り上げ増減はリニューアルのサイン?
「新しい友は銀、古い友は金」?
小中高のように進学視点で?
社会に何かを伝えるべき?
誕生の時を忘れない?
企業理念は関係ある?
コラボレーションで友達作り?
ユニバーサル対応は必要?
「ブランド」は社内外にも好影響?
◎6章 日本と世界のブランディング~ブランド作りの現場と、行政視点のメッセージ~
特別インタビュー(アメリカ・タイ・シンガポール)
「ブランドはコミュニティ作り」 ユージンハード氏
「話し掛けるパッケージで魅せる」 ソムチャナカンワーンジット氏
「『商品』も『国』も包む」 ジャクソンタン氏
特別寄稿
「『デザイン経営』とは?」 特許庁
「『日本』というブランド」 国際交流基金
特別企画
“あるある”ここだけの話?
◎コラム「ブランディングのあ・い・う・え・お」
商品ブランディング、その前に。
「ブランディングの あ」ブランディングは人を集める!
「ブランディングの い」ブランディングは意思表明!
「ブランディングの う」ブランディングは売れる!
「ブランディングの え」ブランディングは縁起がいい!
「ブランディングの お」ブランディングはおもてなし!
地域の文化が異なるように、ブランディングの視点も違う?
ブランディングは、方法であり、手段でもある
◎終章 「?」を「!」に
会員特典はこちら
内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。