株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、書籍『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』(三宅 陽一郎/著)を2021年10月14日に発売します。本書は、戦略ゲームAI技術について、国内や海外の事例を交え、その仕組みを丁寧に解説します。
■ゲームAI開発者、三宅陽一郎が、最先端アルゴリズムを解説した渾身の1冊
スマホゲームをはじめ、数多くのストラテジー&シミュレーションゲームに利用されている戦略ゲームAI技術。ゲーム開発において非常に重要な技術となっているだけでなく、一般の人工知能開発や複雑な意思決定のプロセス形成においても非常に注目されています。
本書は、ゲームAI研究・開発の第一人者である三宅 陽一郎氏が執筆。国内や海外の事例や論文、研究を元に、戦略ゲームAI技術の仕組みや戦略的意思決定プロセスを紐解きます。
メインコンテンツとなる第2部では、ストラデジーゲームを下記の3つの種類にわけて、その中で使われている人工知能技術を解説します。
- 指揮官としての人工知能 ―「メンバーやユニットを指揮するゲーム」
- プレイヤーと共創する人工知能 ―「世界シミュレーション」
- 学習し、成長する人工知能―「育成系ストラテジーゲーム」
■ストラテジーゲームの人工知能について体系的にまとめた書籍(本書「はじめに」より抜粋)
ストラテジーゲームという分野は、戦略、戦術、アクション、プランニング、組織管理、資源管理、命令系統など、現実社会が抱える課題を内包し、それは現実で人間が直面するさまざまな問題のメタファーとなっています。そこでストラテジーゲームの人工知能は、そのような問題の解決の仕方を示しているとも言えます。ですから、この本の想定読者は、ストラテジーゲームに興味のある方、人工知能に興味のある方はもちろんですが、日々さまざまな局面で悩みを抱えられている、ストラテジーゲームにこれまで縁のなかった方も対象にしています。
本書は、私の知る限り、ストラテジーゲームの人工知能について体系的にまとめた初の書籍となります。多方面に発展しつつある分野をどのように構成して、読者の皆様にお届けすれば良いか、試行錯誤の連続で執筆には4年の時間を要することになりました。その間もディープラーニングの台頭や人工知能ブームなどの大きな変化もあり、それらはストラテジーゲームの人工知能にとっても大きな変化をもたらしました。その変化の軌跡は本書の後半に記してあります。 そのような経緯の中で書かれた本書は結果として、ストラテジーゲームの人工知能の「過去・現在・未来」を内包する著作となりました。おそらく本書を読めば、ストラテジーゲームの人工知能に最も詳しい人間になれる、と言っても過言ではないでしょう。
■書籍概要
『戦略ゲームAI 解体新書 ストラテジー&シミュレーションゲームから学ぶ最先端アルゴリズム』
著者:三宅 陽一郎
発売日:2021年10月14日
定価:3,080円(本体2,800円+税10%)
判型:A5・304ページ
ISBN: 9784798154411
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798154411
全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
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・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798154415
■目次
第1部 基礎篇
第1章 ストラテジーゲームとは
第2章 ストラテジーゲームと人工知能
第3章 ゲームAIの基礎事項
第2部 技術篇
第4章 指揮官としての人工知能 ―「メンバーやユニットを指揮するゲーム」
第5章 プレイヤーと共創する人工知能 ―「世界シミュレーション」
第6章 学習し、成長する人工知能―「育成系ストラテジーゲーム」
第3部 発展篇
第7章 ストラテジーゲームの学術的研究
第8章 ストラテジーゲームの人工知能の一般理論
■著者について
三宅 陽一郎
ゲームAI研究者・開発者。
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程(単位取得満期退学)。
博士(工学、東京大学)。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。
立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京大学客員研究員。
国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、
芸術科学会理事、人工知能学会理事・シニア編集委員、情報処理学会ゲーム情報学研究会運営委員。