■価値あるアイデアの生み出し方、育て方

「象印STAN.」「DRAW A L INE」「フライパンジュウ」などを手掛けた注目のデザイナーTENTが明かす、アイデアとデザイン、そして現代のモノづくり現場のリアルな話。「デザイン」という言葉を使わずに、デザインとは何かをわかりやすく解説した「デザインなんて知らない」をはじめ、チームで優れたアイデアを生み出すコツや、それを実現して世に出す秘訣の数々を紹介します。

本書の刊行を記念し、11月6日(日)に青山ブックセンター本店にて「道具とか映像とか」と題したトークイベントを開催します。対談相手は、星野源など多くのアーティストのMV、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」オープニングタイトルなどを手掛ける映像作家・林 響太朗さんです。


■モノが溢れる時代に何を作るか

高機能と低価格だけでは勝負にならずニーズが多様化した現代でも、多くの人から「これが欲しい!」と一目惚れされ指名買いされる彼らの製品。その開発背景にはリサーチやマーケティングではなく、独自の考え方がありました。
ひとつの小さなアイデアが、形になり多くの人の手に届くまでの話は、企画や開発に携わる人、デザイナー、クリエイターだけでなくすべての「仕事に関わる人」にとって、大きな刺激となるはずです。
 

 

『アイデアとかデザインとか』中面より_STAN.

『アイデアとかデザインとか』中面より_DRAW A LINE



■秘密は「とは」ではなく「とか」にある(本書「アイデアとかデザインとか」より一部抜粋)

ビジネスにアイデアやデザインが必要だと言われることが当たり前になった現代では、「アイデアとは何か」「デザインとは何か」が重視されがちです。でも「とは」に向き合っても分かったような気になるだけ。具体的な成果にはつながりません。上手くいったプロジェクトを振り返れば、そこには人間関係や様々なトラブル、ドタバタな日々をなんとかする、うまく言葉にできないような「とか」がたくさんありました。そしてそんな「とか」の部分にこそ、ヒット商品、ロングセラー商品を生み出すための解決の糸口、突破口がありました。
この本では、僕たちのこれまでの開発エピソードや日々の考えを辿ることでアイデアやデザインだけでなく、その周りに存在する「とか」の部分もできるだけ拾い集めました。
「とは」だけではこぼれ落ちてしまうような、「とか」の部分にギュウギュウに詰まっている、モノづくりの楽しさ、仕事の面白さも感じ取ってもらえると嬉しいです。

■主なトピック
◎三つの壁を取り払え
◎絞るのではなく、育てる
◎夢を夢で終わらせないために
◎「作品」じゃなく「試作品」を作ろう
◎先にロゴを決めちゃわないで
◎モノを作ったあとで、やっておくこと
◎らしさの沼
◎デザインなんて知らない
◎デザイナーの使い方
◎モノを持たない時代に何作る?
◎世に出す覚悟はあるか
◎見積もりと向き合うコツ
◎不安と向き合うコツ
◎チームワークのコツ
◎プレゼンテーションの心

■書籍情報
『アイデアとかデザインとか』
著者:青木亮作(TENT)
発売日:2022年11月4日
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
判型:A5変・256ページ
 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798175430

全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop:https://www.seshop.com/product/detail/25130
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798175439


■著者プロフィール
青木亮作(TENT)
1979年、名古屋生まれ。オリンパスイメージング株式会社、ソニー株式会社にて録音機器やカメラ、PCおよび周辺機器のプロダクトデザインをはじめ商品戦略や企画を行う。2011年にTENTを設立。NHK Eテレ「へんしんダンコちゃん」にも参加。TENTは2011年に治田将之と青木亮作の2人によって結成され活動を開始したクリエイティブユニット。製品企画からブランディングまで行い、STAN. by zojirushi、DRAW A L INE、フライパンジュウなど、各企業にとって転換点となる大ヒット製品を数多く手がける。ドイツのiF DESIGN AWARD金賞をはじめ、GOOD DESIGN AWARD BEST100、Red Dot DesignAwardなど国内外のデザイン賞を数多く受賞している。




■『アイデアとかデザインとか』刊行記念“道具とか映像とか” 
 青木亮作 ( TENT ) × 林響太朗トークイベント


本書の刊行を記念し、11月6日(日)に青山ブックセンター本店にて「道具とか映像とか」と題したトークイベントを開催します。
対談相手は、星野源など多くのアーティストのMV、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」オープニングタイトルなどを手掛ける映像作家・林 響太朗さん。プロダクトデザインと映像作品という、活躍する場所は異なっているようにも見えますが、アイディアを生み出し、それを形として実現させていくのが仕事という点が共通しているおふたり。何を軸にアイディアが生まれるのか、制作の過程にはどんなストーリーがあるのか、どの段階で「完成」とするのかをはじめ、クリエイティブの第一線で活躍するおふたりの仕事の裏話もお話しいただく予定です。

■イベント概要
日時:2022年11月6日(日)13:00~14:30(開場12:30~)
料金 :1,540円(税込)
定員 :70名
会場 :青山ブックセンター本店 大教室
東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア (B2F)
申し込み:https://aoyamabc.jp/products/11-6-aideatokadezaintoka
主催:青山ブックセンター本店

■登壇者プロフィール
林 響太朗(DRAWING AND MANUAL)
1989年、東京都生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科 情報デザインコース卒業。クリエイターカンパニー「DRAWING AND MANUAL」所属。Mr.Childrenの他、BUMP OF CHICKENや星野源、米津玄師など数多くのMVを手がける。アジア太平洋広告祭「ADFEST 2022」ブロンズ、SPACESHOWER MUSIC AWARDS 2022 VIDEO OF THE YEAR、iF DESIGN AWARD 2022 Gold受賞。多摩美術大学 情報デザイン学科デザインコース 非常勤講師。